持続可能な茶業を目指して。

鹿児島県錦江町にある「株式会社 今村製茶」は創業60年を超える鹿児島茶の老舗です。

私たちは、”生産する茶すべてに「価値」を与え「三方よし(生産者・業者・消費者)」皆を豊かにする持続可能な茶業を!”を理念に掲げ、お茶に関わるすべての人たちの「幸せってなんだろう?」を考え・みんなで協力しあいながら日々お茶の生産・製造・販売に取り組んでいます。

代表者の想い

すべてのお茶に”価値”をあたえたい…

日本では年々お茶の消費が低迷しています。
人を思いやる心から生まれた”日本の茶文化”を次世代へ繋いでいくことが茶業を営む者としての使命だと感じています。
だからこそ私は、お茶に関わるすべての人たち(生産者・業者・消費者)にとっての”本当の幸せと豊かさ”とは何かを考え、生産するすべてのお茶に価値をあたえる[ALL一番茶プロジェクト]に取り組む決意をしました。

”ALL一番茶プロジェクト”とは

国内のお茶消費の低迷により、人材不足・高年齢化など様々な影響で、お茶の生産効率が徐々に悪くなってきているのが現状です。
「ALL一番茶プロジェクト」は、一番茶・二番茶だけでなく、夏茶以降のお茶にも価値をつくるため、お茶生産事業者として研究・商品開発・マーケティング・ブランディングに挑戦するプロジェクトです。

持続可能な茶業で地域を次世代につなぐ…

茶業はただお茶を生産・販売するだけでなく、その地域の環境を管理し、荒廃を防ぐ役割も担っています。
鹿児島県錦江町のこの素晴らしい自然を次世代に繋いでいくためにも、SDGs(世界を変えるための17の目標)の[3.すべての人に健康と福祉を][8.働きがいも経済成長も][12.つくる責任 つかう責任][15.陸の豊かさも守ろう]に取り組んでいます。

三代目社長 今村 和也

▼経歴等
鹿児島県茶業青年の会の会長、全国茶生産青年団の団長を歴任し、現在は鹿児島県農協青壮年組織協議会副委員長として鹿児島の農業の発展に尽力する。

▼所属団体
・大根占ふかみ会
・肝属青年農業士会
・錦江町大根占銘茶深緑(しんりょく)会
・JA鹿児島きもつき青壮年部組織連絡協議会
・鹿児島県農業法人協会
・日本農業法人協会
・大隅半島ノウフクコンソーシアム

今村製茶のお茶は「ノウフクJAS認定」のお茶です

私たち今村製茶は、すべてのお茶に価値をあたえる[All一番茶プロジェクト]にチャレンジしていくにあたり、まずは”お茶にかかわるすべての人の幸せを考える”ということを言葉だけでなく、認証機関からの客観的な視点で「社会的な価値を創れているお茶」であるということを見える化(証明)することが大切ではないかと考え、令和5年2月6日に日本農林規格「ノウフクJAS」を取得いたしました。

ノウフクJAS規格とは?

「ノウフクJAS」は、2019年に制定された日本農林規格です。
農産物等の背景にある”社会的価値”がブランドの軸となっているという点で、これまで日本にはなかった新しい規格として誕生しました。

ノウフクJASは、既存の農産物のブランドのように産地や品種・栽培方法による[モノの価値]を軸としたブランドではなく、農産物を生産する過程やその背景において、障害を持つ方だけでなく関わるすべての人が「自他の多様性を受け入れる」といった[社会的な価値]を軸としたブランドです。

農福(ノウフク)への想い

助けてもらいながら、共に学ばせてもらっている

年々深刻化する担い手不足が茶業界の大きな課題となっている中、私たち今村製茶も同様に慢性的な人手不足(特に一番茶の季節)に悩んでいました。
そのような中、ご縁があり「農福連携」という取り組みを知り、2021年3月から鹿屋市の敬心グループ(株式会社ひまわり農苑・自立支援センター太陽の丘)さんの協力を得て、障がいを持つ方々に農作業の一部を助けてもらっています。

利用者(施設を利用している方)の皆さんは、個性豊かな方が多く、ある種の”自由さ”をもっています。その自由さは私たちが追い求める「すべての人の幸せ」を体現されていると感じるときがあります。
例えば、気持ちいい風が吹くと少し休憩をしたり、興味のあることが起きると気になってしょうがなかったり、自身が納得いくまで突き詰める姿など…利用者さんの行動から「自分自身に正直であることの大切さ」を見せていただいていると感じます。

だからこそ、私たちは”お互いを理解し尊重できる環境”をつくるために成果を求めすぎることをせず、心地よい空間でお仕事ができるよう利用者さんだけの空間をつくり、お任せしています。

”お茶に関わる全ての人の幸せをつくる”

茶業者である私たち今村製茶にとって、利用者さんは人手不足が深刻化するこの茶業界において私たちの手助けをしてくれるありがたい存在であり、ただただ感謝しかありません。

また利用者さんにとっては、いつもと環境の違う茶畑で自然とふれあいながら働くことで社会との接点をつくる機会を提供できているのではないかと思っています。

これから先、人口が減り人手不足が深刻な問題となっていくこの日本において、農福[ノウフク]というプロジェクトは茶業界だけにかぎらず全ての農業において大切な取り組みの一つとなると確信しています。

写真提供:敬心グループ(株式会社ひまわり農苑自立支援センター太陽の丘

 

今村製茶は「かごしまブランド団体」認定企業です

鹿児島県では、県を代表する農畜産物を「かごしまブランド産品」として指定し,当該産品を生産・出荷する一定の基準を満たした団体を「かごしまブランド団体」として認定しています。
私たち今村製茶は、令和4年3月31日にこの「かごしまブランド団体」企業として認定されました。

今村製茶は海外への輸出が可能な品質の茶園です

今村製茶の茶園は、かごしま茶輸出サプライチェーン登録茶園です。

お茶を輸出するには、輸出相手国の食品安全基準等に対応した生産が必要となります。
海外では農薬に関する基準が厳しいところもあります。
そのため、鹿児島県内の生産者、流通業者、販売者が一体となって生産、加工はもとより、流通から販売に至る各段階で慣行栽培のお茶の混入を防ぐための流通システムが「かごしま茶輸出サプライチェーンシステム」になります。

今村製茶の歴史

[1代目]
・昭和35年には鹿児島の紅茶業者として茶業を行う
[2代目]
・兼業農家として茶業を行う
[3代目]
・機械化を推進
・農福連携に取り組む
・新たな取り組み「ALL一番茶プロジェクト」への挑戦






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